監督 村川透 原作 大藪春彦 脚本 丸山昇一 撮影 仙元誠三 音楽 たかしまあきひこ プロデューサー 黒澤満 紫垣達郎 制作 角川春樹 編集 田中修 助監督 小池要之助
▮あらすじ▮
ある夜、警視庁捜査一課の岡田警部補が殺害され、拳銃が奪われた。
数日後、秘密賭博場が襲われ、暴力団三人が射殺され、テラ銭三千万円が奪われた。
使われた拳銃は奪われたものだった。
伊達邦彦(松田優作)は、通信社のカメラマンとして、
血と硝煙の戦場を渡り歩き、帰国して退社した今、翻訳の仕事をしている。
戦場でめざめた野獣の血、巧みな射撃術、冷徹無比な頭脳の持ち主だ。
岡田警部補の部下だった柏木(室田日出男)は、執念深く事件を追い、
長身、ガッチリとし体の男という容疑者像を割り出した。
そして、伊達の尾行を始める。
大学の同窓会に出席した伊達は、そこで、自分と同じ野獣の血を感じた真田(鹿賀丈史)と
出会い、彼を仲間に入れる。
伊豆山中での拳銃の練習。真田はアッという間に腕を上げた。
同行した恋人、雪絵が邪魔になった真田は、伊達に促され動く標的として、彼女に銃口を向けた………
野獣死すべし
◆感想◆大藪春彦の同名小説を映像化した作品で、監督は村川透。主演の松田優作はこの作品の為に10キロ以上の減量と奥歯4本の抜歯をしたというのは有名な話ですが、その効果と松田優作の演技力で主人公・伊達が恐ろしく不気味に見えますね。また脇役の方たちも魅力的で、訛りの強い売人・佐藤慶や刑事の室田日出男、伊達に洗脳される鹿賀丈史など濃いキャラが次々と登場してきて飽きさせません。本作の最大の謎はやはりラストですが、これはネタバレになるので言わないことにしておきます。松田優作が狂人を熱演した傑作。おすすめです。
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価格:13200円 |
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