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監督 山下耕作 原作 火野葦平 脚色 田坂啓 撮影 古谷伸 音楽 三木稔 企画 小川三喜雄 三村敬三 編集 河合勝巳


▮あらすじ▮

明治の末、門司の港は大陸相手の貿易で湧き返り、多勢の仲仕(ゴンゾウ)が来ていた。

浜尾組の玉井金五郎(中村錦之助)も四国の山奥から一旗あげようと来ていた。

ある日金五郎は、ブラジルへ密航を企だてようとする鉄火肌の女・マン(佐久間良子)に会った。

やがて門司一円を襲った“上海コレラ”騒動にまきこまれた金五郎の病床を、

マンがたびたび訪れた。金五郎は、男勝りの性格のうちに優しい心遣いを

のぞかせるマンにいつか惹かれていく。

全快した金五郎は、浜尾組の親方との意見の相違から、マンと一緒に彦島の山下組に職替えしていった。

 

貯炭場の昼休み、マンが金五郎からもらった懐中ランプで一服つけていた時、

芸妓の君香(宮園純子)が、マンのライターを譲ってくれとマンに迫まるが

仲仕仲間の森新之助(田村高廣)が救った。

だが新之助は吉田親分(月形龍之介)の子分たちに袋だたきにされてしまう。

 

話を聞いた金五郎は親分のもとに向かうが、親分は意外にも頭を下げて詫びるのだった。

その後、新之助は見舞いに来た君香と相思相愛になり駆け落ちしようとする。

そんな二人に金五郎とマンは自分たちの貯金を渡して逃がしてやった。

やがて金五郎とマンは戸畑の永田組に移り、親分の代わりに采配をふるうようになるのだった。

 

 

 

 

花と龍

◆感想◆火野葦平の同名小説を、田坂啓が脚色、山下耕作が監督した作品でこれまで何度も映画化、テレビドラマ化されています。高倉健主演の「日本侠客伝 花と龍」と比べると、華がないというか少し地味な印象ですが、こちらはリアルな感じがして悪くないと思います。印象に残るのは浴場で刺青姿で現れる淡路恵子や金五郎(中村錦之助)とマン(佐久間良子)が結婚を決めるシーンなどです。続編もあるようなのでまた機会があったら観てみたいと思います。おすすめです。

 


アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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