監督 山下耕作 脚本 村尾昭 原作 大下英治 撮影 赤塚滋 音楽 木下忠司 制作 俊藤浩滋 高石淡 編集 市田勇 助監督 俵坂昭康 主題歌 北島三郎
▮あらすじ▮
昭和八年、雪の舞う横浜の柔道吉岡道場を、横浜四親分の一人、加東伝三郎(丹波哲郎)が訪ねてきた。
そこで柔道を習う稲原龍二(松方弘樹)は加東の勧めもあって、彼の若い衆になることに決めた。
インテリでありながら博奕で身を滅ぼした父の仇をとるには、
この道で男をあげるしかないと思ったのだ。
龍二はよく働き、そんな彼に加東一家の兄貴分・横山(鶴田浩二)が仁侠道のイロハを教えた。
ある日、売り出し中の龍二は海岸でチンピラにからまれている娘を助ける。
娘の名は中田雪子、後の稲原夫人である。
昭和十九年、勤労奉仕で御殿場の山北へ出かけた龍二は、伝三郎の兄弟分、
横浜笹岡一家の桐原銀一郎とことを起こしてしまう。
しかも、横浜四天王の一人、鶴岡政次郎(若山富三郎)の目前でだ。しかし、鶴岡は、
弱い人間をかばって喧嘩した龍二を見込んで、身柄を預かると言ってくれた。
戦後の混乱期の湯河原。賭場で無法をはたらいた海軍復員兵の
長谷部と森谷(清水健太郎)が龍二の貫禄に圧倒され、若い衆になった。
更に、モロッコの辰(北島三郎)、井沢輝一(菅原文太)という愚連隊あがりの
暴れ者たちも舎弟分となった。
そして昭和二十四年春、熱海の山崎一家石井光之助親分の跡目を継ぎ、稲原組が産声をあげた。



修羅の群れ
◆感想◆東映の実録やくざ映画で稲川聖城の半生を描いた作品。監督は任侠映画などでお馴染みの山下耕作。元々主演は北大路欣也の予定でしたが、スケジュールの関係で松方弘樹になったようです。本作は脇役が強力で丹波哲郎や若山富三郎、北島三郎に加えて野球界から張本勲、小林繫など訳の分からない配役となっています。そんななか鶴田浩二だけはいつもの鶴田浩二でちょっと安心しました。ドンパチは少ない作品ですが、配役が面白いので楽しめました。おすすめです。
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