監督 横山博人 脚本 馬場当 原作 谷崎潤一郎 音楽 林光 撮影 中島徹 企画 伊藤俊也 中西宏 編集 浦岡敬一 助監督 天間敏弘
▮あらすじ▮
現職の刑事・柿内剛(原田芳雄)の妻、園子(高瀬春奈)は、とある瀟洒な食器店で、
つい銀のスプーンを万引してしまい、その現場をOLの志藤光子(樋口可南子)に目撃されてしまう。
この事件が公けにされれば、夫は職を追われる。園子は光子のなすがままにされ、
その日から、二人の愛が始まった。
そして、光子との陶酔的な愛欲に溺れる園子は、剛の性的要求にも応えられなくなってしまう。
園子の変化に不審を抱いた剛は、部下に妻を尾行させ、光子のマンションを突きとめた。
剛は園子を連れて光子のマンションに押しかけるが、二人はそ知らぬふりをする。
二人の愛はますます深まり、一緒に墓に入ろうとまで誓いあった。
ついに園子は自宅にまで光子を連れて来るようになる。
「お前たちはレズだろう」となじる剛。そして、女二人、男一人がひとつの部屋に
川の字になって寝る奇妙な生活が始まった。
卍 1983
◆感想◆これまでに何度も映像化されている谷崎潤一郎の卍「まんじ」。本作は80年代に横山博人監督が撮った作品で、樋口可南子が難しい役を好演しています。64年の増村保造監督の卍とは大分違った雰囲気で、原作とも違うので面白味はありますが、ちょっと??なシーンも多くて評価が難しいです。一つだけ確実に言えるのは谷崎潤一郎が凄いということ。まずは原作を読むことをお勧めします。
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