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監督 小津安二郎 脚本 野田高梧 小津安二郎 撮影 厚田雄春 音楽 伊藤宜二 制作 山本武 編集 浜村義康 監督助手 山本浩三 撮影助手 川又昴


▮あらすじ▮

間宮周吉(菅井一郎)は北鎌倉に住む老植物学者。

息子・康一(笠智衆)は医者で東京の某病院に通勤、娘・紀子(原節子)は丸ノ内の

貿易会社の専務・佐竹宗太郎(佐野周二)の秘書である。

 

佐竹の行きつけの築地の料亭「田むら」の娘・アヤ(淡島千景)は

紀子と学校時代からの親友で二人共未婚であるが、

安田高子(井川邦子)と高梨マリ(志賀真津子)の級友二人はすでに結婚していて、

四人が顔を合せると、未婚組と既婚組とに対立する。

 

折から間宮家へは周吉の長兄・茂吉(高堂国典)が大和の本家より上京して来たが、

紀子の結婚談が出る。同時に佐竹も自分の先輩の真鍋という男との縁談を薦めてきた。

間宮家では、周吉夫婦をはじめ康一たちも佐竹からの話に乗り気になり、

紀子も幾分その気になっているように見えたが………

 

 

 

 

麦秋

◆感想◆野田高梧小津安二郎との共同執筆による脚本で「紀子三部作」と言われる原節子が紀子という役で登場する作品の二作目。小津監督お得意のなかなか嫁に行かないの娘を何とか結婚させようという話ですが、他作と違うのは原節子の結婚相手がちょっと意外な人物というところです。その紀子の結婚を機に家族がバラバラになってしまうラストは何とも言えない寂しい気持ちになります。脚本の野田高梧もお気に入りの作品ということで小津作品に興味のある方はスルーしてはいけない傑作です。おすすめです。

 

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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