監督 深作欣二 脚本 高田宏治 撮影 赤塚滋 音楽 津島利章 企画 日下部五朗 杉本直幸 編集 市田勇 助監督 皆川隆之
▮あらすじ▮
敵対する暴力団の組長を射殺し、八年間の刑務所生活を送ったやくざ・清元武司(北大路欣也)。
獄中でひそかに、自らの属する羽田組から大金を強奪する計画を練っていた清元は出所後、
刑務所仲間の別所鉄也(川谷拓三)・小出熊吉(室田日出男)とともに組が開いていた
賭場を襲撃し、まんまと三億五千万円を手に入れた。
一方、羽田組では警察に届けを出す訳にはいかず、
結局、やくざと癒着が元で停職中の刑事、能代文明(梅宮辰夫)に捜査を依頼した。
ある日、鉄也は文明に捕われ、清元の名を吐いてしまう。
ところが強奪された金が三億を越す大金と知った文明は、羽田(安部徹)に金を取り返したら
二割を寄こせ、と持ちかける一方、鉄也を泳がせ、労せずして金を組長のもとに返した。
しかし、損害額は五億円と思い込んでいる羽田は、文明が既に二割の礼金を取ったと
言い張り、文明の金を支払おうとはしなかった。
一方、武司は文明に復讐しようとするが、文明も金を手に入れることができなかったと知ると、
一緒に組んで再度羽田に挑戦することを持ちかける……
資金源強奪
◆感想◆「仁義なき戦い」で有名な深作欣二監督が撮った作品で、脚本は極妻シリーズなどでお馴染みの高田宏治。暴力団の賭場を襲撃して現金を強奪とするという有りそうでなかったストーリーで、配役もなかなか良い感じです。特に室田日出男と川谷拓三のコンビがコミカルで面白く、大活躍。最後の億単位の金の奪い合いは監督らしく緊迫感があってとても良かったです。高田宏治の脚本が素晴らしい本作は東映のヤクザ映画が好きな方なら必ず気に入る隠れた名作です。おすすめです。
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