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監督 木下惠介 脚本 木下惠介 撮影 楠田浩之 音楽 木下忠司 編集 杉原よ志 制作 白井昌夫 木下惠介


▮あらすじ▮

太平洋戦争の末期、北海道の寒村に疎開してきた園部家の娘・黄枝子(岩下志麻)に、

村長の息子・剛一(菅原文太)との縁談がおきた。

黄枝子は気が進まぬが、一家がよそ者としてこの村で暮すには、断りきれぬと思った。

祖母・梅乃(毛利菊枝)と母・静子(田中絹代)もそんな娘の心を察して返事をためらっている。

 

弟の範雄は若い潔癖感からこの縁談に反対だ。そこへ、

長男・秀行(加藤剛)が病気のため戦場から帰還した。

剛一が大陸の戦線で残虐行為を犯しているのを目撃していた秀行は、早速この縁談を断った。

 

村中の園部家迫害が始まった。ただ猟師の信太郎(加藤嘉)と

その娘・百合(加賀まりこ)だけは別だった。

 

戦友のいる仙台へ向う秀行は、村境まで送ってくれた百合にほのかな恋情を感じるのだった。

ある日、買出し帰りの黄枝子は林の中で剛一に襲われる。

黄枝子を迎えにきた百合が剛一にむしゃぶりついた。

 

危機を脱した黄枝子は百合を救おうと石を手に持ち殴りかかるが・・・・

 

 

 

死闘の伝説

◆感想◆木下恵介が脚本・監督する社会ドラマ。戦争中、北海道の村に疎開した家族が権力者との縁談を断わったことから酷い嫌がらせに合い、やがて殺し合いにまで発展してしまうという木下監督らしくない作品。まず岩下志麻が若すぎるのと、菅原文太が木下監督の作品に出ていることに違和感を感じ、極めつけは誰もが気になるであろう不気味な音楽。(アイヌの民族楽器を使用?)内容も衝撃的だし、有名な作品ではないですが忘れられない一本になりました。興味のある方はぜひこの機会に観て下さい。おすすめです。

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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