監督 山田洋次 脚本 朝間義隆 山田洋次 原作 椎名誠 撮影 高羽哲夫 音楽 松村禎三 プロデューサー 中川滋弘 深澤宏 助監督 五十嵐敬司 イメージソング 中島みゆき
▮あらすじ▮
東京・新宿の居酒屋でアルバイト生活を送る浅野哲夫(永瀬正敏)のもとへ、ある日、
父・昭男(三國連太郎)から電話がかかってきた。
「母親の一周忌だから帰って来い」という昭男の言葉に重たげに受話器を置く哲夫。
数日後、浅野家の法事が行われている岩手の田舎に帰省した哲夫は、
親族が集まる中で居心地悪そうに席につく。
その夜、久びさににぎわう浅野家では、東京でサラリーマン生活を送る
長男・忠司夫婦が、昭男の今後の生活について心配していた。
翌日、実家にひとり居残る哲夫だったが、東京でのフラフラした生活を父にたしなめられ、
お互いの心の溝を深めるばかりであった。
東京に戻った哲夫は、仕事を変えて下町の鉄工場で働くことになる。
肉体労働のきつい仕事に半ば諦めかけていた哲夫の前に、取引先の倉庫で働く
征子(和久井映見)という女性が現れ、哲夫の仕事は意外に長続きするようになる。
しかし、哲夫と征子の間柄はいっこうに進展を見せず、毎日会っても微笑むばかりの
征子にもどかしさを感じた哲夫は、その想いを手紙に書いて征子に渡す。
ある日、征子の先輩の女工から、彼女が聾唖者だと聞かされ衝撃を受けるのだった。
そして夏が終わり冬になった。戦友会に出席する為に昭男は上京して、
帰り際に哲夫のアパートを訪ねた。
哲夫が落ち着いて仕事をしていると聞いて安心する昭男。そして哲夫は、
「結婚したい女性がいる」と昭男に征子を紹介するのだった。
息子
◆感想◆椎名誠原作「倉庫作業員」を基にした作品で監督は山田洋次。三國連太郎と永瀬正敏の二人はとても上手い役者なので、見応えがあります。また脇を固める役者も良い役者が出演していてなかでも田中邦衛やいかりや長介、和久井映見等がハマっていました。妻に先立たれ、子供も独立して孤独になった老人の寂しさが伝わってくるラストはとても印象に残り、また観たくなる作品です。おすすめです。
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