監督 関本郁夫 脚本 塙五郎 原作 家田荘子 撮影 木村大作 音楽 小六禮次郎 企画 日下部五朗 編集 荒木健夫 プロデューサー 本田達男 天野和人
▮あらすじ▮
大阪で一家を張る堂本組の一人娘・きわ(岩下志麻)は、生まれた時から極道の世界で揉まれ、
並の極道より根性が据わっていると評判だった。
堂本組の当代は病身のため引退、跡目をきわの夫で若頭補佐の久村修一郎(宅麻伸)が継ぎ、
きわも組の姐となる。
襲名披露の日、対立する三東会の組長・後藤修造(萩原流行)の弟・信治(古田新太)
がホテルの着付け室できわを襲い、この騒ぎで久村は信治の子分を射殺してしまった。
組のため幹部の村上(渡辺裕之)がこの罪を被り、きわもまた傷害罪で懲役に処せられる。
きわは三東会との和解のため久村と離婚し、五年後に仮釈放されてからも家へ戻らず姿を消した。
きわが去って間もなく久村はホステスあがりの眉子(鈴木砂羽)を後妻に迎え、
組員の妻たちから疎ましく思われる。
また久村は幹部の兵頭と共に銀行やゼネコンと組んでドリームランド建設用地買収に取りかかり、
組からヤクザ色を払拭しようとしたため、武闘派連中にも不満が燻っていた。
ある日、先代の増吉が何者かに射殺され、組内は三東会の仕業と思い騒然とするが、
久村は事業のため抗争に逸る組員を押し止める。
帰ってきたきわも、久村の身を案じ葬儀を組員の妻たちだけで取り仕切った。
先代の暗殺は、久村が組長扱いされないのを歯痒く思った眉子の凶行であり、
それを知った久村は犯人追及も封じて二人だけの秘密とした。
さらに久村は用地買収に必要なきわの持つ土地権利書を求めたが、
服役する村上の為、きわはこの申し出を断る。
夫の苦境を見かねた眉子はきわに包丁を向け権利書を手に入れようとするが・・・・
◆感想◆極道の妻たちシリーズ八作目で監督は関本郁夫。本作で岩下志麻はシリーズ六回目の登場で、夫役には宅麻伸が起用されています。残念ながらかたせ梨乃は出ていませんが、その代わりに鈴木砂羽が大暴れしていますwキャスティングがイマイチだなと思った本作ですが、脚本はなかなか良くて最後まで楽しめます。関西弁が不自然な役者が多い中、島木譲二の本物の関西弁の迫力が凄くて印象に残りました。あとは鈴木砂羽の全身刺青姿も強烈です。興味のある方はぜひこの機会に観て下さい。おすすめです。
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