監督 小沢茂弘 脚本 村尾昭 撮影 吉田貞次 音楽 津島利章 企画 俊藤浩滋 橋本慶一 編集 堀池幸三
▮あらすじ▮
明治四十年、政府は博徒弾圧に乗り出す。
全国に強大な勢力をもつ博徒・荒政一家初代総長・荒木政五郎(志村喬)は総長の座を
一家三羽烏の一人・国枝(大木実)に譲った。
しかし、国枝と関根(若山富三郎)は最後まで、一家のために服役中の桜井(高倉健)を推していた。
政五郎は桜井と関根には、それぞれ縄張りを与え、分家させた。
一年後、国枝は対立していた田沼一家につまらぬ義理から、桜井の縄張りを譲ってしまった。
これを知った関根は国枝を罵倒するが、出所した桜井は、出迎えた渡世人・橘(鶴田浩二)から
事の一部始終を聞き、国枝の意に従うのだった。
私鉄工事の落札を競う、田沼一家と荒政組、しかし意外にも田沼(渡辺文雄)は国枝との
縁組を申し出、国枝も承知した。
このことを国枝の口から聞いて唖然とする桜井と関根。
その夜、関根組の池上と桜井組のびっくり松が田沼を襲った。
さらに関根も田沼を襲ったことから、田沼は国枝に関根の決着を迫り、
国枝は仕方なく、関根に絶縁状を送り付けた。
田沼殺しを決意した関根は懐にピストルを忍ばせて桜井に会いに行く・・・・
博徒一家
◆感想◆「日本侠客伝」や「昭和残侠伝」で有名な村尾昭が脚本を書き、小沢茂弘監督が撮った作品。任侠映画ではお馴染みの顔ぶれが揃った本作は高倉健が珍しく博徒の役で登場。若山富三郎や大木実との内輪揉めや悪役・渡辺文雄との対決など見所が多いです。そして最後の殴り込みは他の作品よりもやや長めに撮られていて、助太刀する鶴田浩二が渋すぎます。高倉健の背中に入った不動明王の刺青も見れるので興味のある方はぜひこの機会に観て下さい。おすすめです。
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