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監督 佐藤純彌 脚本 田坂啓 佐藤純彌 原作 西村寿行 撮影 小林節雄 音楽 青山八郎 制作 永田雅一 企画 宮古とく子 並河敏


▮あらすじ▮

東京地検検事・杜丘冬人(高倉健)は、ある日、新宿の雑踏の中で、見知らぬ女から

「強盗殺人犯」と騒がれた。

水沢恵子と名乗る彼女は、なおも「現金二十万円とダイヤの指輪を盗まれ、強姦された」と叫んだ。

その場で緊急逮捕された杜丘を、別の男・寺田俊明(田中邦衛)が

「この男にカメラを盗まれた」と供述。

勿論、杜丘には身に覚えのないことだったが、証拠が揃いすぎていた。

杜丘は罠に嵌められた・・・・

 

家宅捜査の隙をみて逃亡した杜丘は水沢恵子を捜しに彼女の郷里、能登へ向かった。

恵子は本名を横路加代といい、寺田は彼女の夫の横路敬二と判明した。

だが、その時にはすでに加代は殺されていた。

 

杜丘は横路敬二が、北海道の様似に居ることを知り、北海道に向かう。

その頃、警視庁捜査一課の矢村警部(原田芳雄)は、横路の経歴を洗い、

彼がモルモットやハツカネズミを飼育し、製薬会社の実験用に売りさばいていたことを

突き止めたが、杜丘との関係はでてこなかった。

北海道様似で、杜丘は横路の家を見つけたが、そこには刑事が待ちうけており、

杜丘は警察の手を逃れて、日高山中の林の中に逃げ込んだ。

だが、散弾銃を待った二人の男が追って来た。

 

逃げる杜丘はある事件を回想した。ホテルのレストランから飛び降り、即死した朝倉代議士。

証人である政界の黒幕・長岡了介(西村晃)は飛び降り自殺だと言い、

矢村警部は自殺説を主張し、杜丘は他殺説をとった。

あの日、杜丘は朝倉の妾が経営している新宿の小料理屋に聞き込みに行った。

その後、横路加代がいきなり・・・・・

 

深い森の中に入り込んだ杜丘は、獣の罠に仕掛けてあった銃を取り外した。

その時、巨大な熊が、若く美しい女にいましも襲いかかろうとしていた。

熊目掛けて発砲した杜丘だが、その瞬間、銃も杜丘も跳ね飛ばされ、激流に落ちた。

翌日、杜丘は、遠波牧場の寝室のベッドで目を覚ました。

昨日、熊に襲われそうになった牧場の娘・真由美(中野良子)が、杜丘を救ったのだった。

真由美の父・遠波善紀(大滝秀治)は北海道知事選に立候補中だったので、一人娘が杜丘に

好意をよせているのに困惑していた。

 

その後、遠波親子の力を借り、何とか東京まで逃げてきた杜丘は

横路が何者かに強制収容された精神病院に患者を偽って潜入したが・・・・

 

 

 

 

君よ憤怒の河を渉れ

◆感想◆西村寿行の同名小説を映像化した作品で、監督は「新幹線大爆破」などで有名な佐藤純彌。無実の罪を着せられた検事が、逃亡を続けながら真犯人を追っていくというストーリー。本作で目立っていたのは高倉健以外では、まさかの二回登場する熊と映像に全く合っていない音楽ですw笑わせるつもりはないとは思いますが、笑ってしまいました。音楽のせいでコントみたいになってしまったシーンもあり、残念ですが逆に忘れられない作品になりました。主人公・杜丘のかなり無茶をする逃亡劇も面白いのでこちらも注目です。まだの方はぜひこの機会に観て下さい。

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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