監督 降旗康男 脚本 松田寛夫 原作 家田荘子 撮影 木村大作 音楽 服部克久 企画 日下部五朗 プロデューサー 本田達男 小柳憲子 主題歌 加藤登紀子 助監督 藤原敏之
▮あらすじ▮
大阪・ミナミの小規模ヤクザ組織・十一代目御蔵組組長 村木俊作(高島忠夫)の
妻・村木芙由(岩下志麻)は別荘で夫の快気祝いを開き、幹部やその妻たちと楽しい時を過ごす。
その頃、ミナミでは百億円もの利益が絡む再開発計画が持ち上がり、翌日、芙由は
その利権を決める会合に出席する夫と別荘を後にする。
しかし突如上空に現れたヘリから何者かが銃を乱射し、襲撃された村木組長夫妻は救急搬送される。
芙由は病院で意識を取り戻すが、御蔵組若頭 新谷清二(山下真司)から夫の死と
会合の延期が伝えられる。
数日後、若い組員が大組織・侠和会傘下の組員によるトラブルに巻き込まれ
相手を死なせてしまう。
御蔵組幹部・権藤啓太(世良公則)は、先日の襲撃と今回のトラブルは侠和会が利権を
横取りするための宣戦布告と気づき仲間と抗争に向けて話し合う。
しかし事を荒立てたくない芙由は啓太たちを説き伏せて、まだ怪我が治っていないなか、
自ら侠和会に詫びを入れに行くことに。
芙由は侠和会会長・坂本重秋(中条きよし)に三千万円の詫び金を渡して謝罪し
手打ちにしてもらうが、同席した坂本の妻・英子(あいはら友子)は手打ちに納得できない。
芙由に敵意を持った英子は、後日芙由を殺すため組員を病院に送り込むが、
清二に助けられた。
芙由は極秘に退院して清二の妻・斎子(斉藤慶子)と隠れ家生活を始める。
芙由のもとを訪ねた啓太は改めて「侠和会と抗争させてほしい」と直訴するが、
百億もの利権を手に入れて組を強化するまで辛抱するよう諭される。
ところが啓太や幹部仲間は独断で侠和会幹部を襲撃し、主だった幹部が逮捕されたことで
御蔵組は急激に弱体化する。
その後利権は侠和会系の業者が握ることが決まり、あと少しで利権を手に
できるはずだった芙由は失望する。
清二に御蔵組復活の望みをかけた芙由は斎子に清二を迎えに行かせるが、
清二と斎子は車で戻ろうとしたところ、侠和会組員に拉致されてしまう。
清二を人質に取られた斎子は、芙由を車で外に連れ出すよう暴力で脅されてしまう。
雨の夜、芙由を乗せた斎子の車が林道で停車する。
その時斎子は芙由に銃口を向けた・・・・
◆感想◆極道の妻たちシリーズ第七作目で監督は降旗康男。シリーズ五回目の登場になる岩下志麻ですが、本作でもやはりカッコイイです。面白いのが高島忠夫や山下真司がヤクザの役で出ていること。(どう見てもヤクザには見えないw)あとは光ゲンジの赤坂晃も見れます。内容の方は前作「覚悟しいや」よりも面白く、斉藤慶子や川島なお美も良い演技をしていると思います。最後どうなるかはネタバレになるので言えませんが、ヤクザ映画らしい終わり方でスッキリします。気になる方はぜひこの機会に観て下さい。おすすめです。
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