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監督 佐藤純彌 第二班監督 マックス・クラーレン 原作 森村誠一 脚本 松山善三 撮影 姫田真佐久 ソル・ネグリン 音楽 大野雄二 音楽監督補佐 鈴木清司 制作 角川春樹 吉田達 サイモン・ツェー 主題歌 ジョー山中


▮あらすじ▮

東洋的な風貌を頬に刻んだひとりの黒人青年が、ニューヨーク・バンクで六千ドルの

大金を白人紳士から受け取り、一路東京へと飛び発った。

キスミーに行くという言葉を残して。

 

東京ロイヤル・ホテルの四十二階、人気絶頂の女流デザイナー八杉恭子(岡田茉莉子)の

ファッション・ショーが始まって間もないころ、エレベーターの中で、

黒人が胸にナイフを突き刺し、西條八十詩集を抱いたままその場に倒れて死んでいた。

男の名は、ジョニー・ヘイワード。(ジョー山中

 

警視庁の那須班の刑事たちは、エレベーター・ガールの証言から、

ジョニーが死に際に口走った「ストウハ」という言葉を最初の手がかりとして、捜査を開始した。

 

棟居刑事(松田優作)とベテラン刑事・横渡(ハナ肇)らは、現場近くの潜水公園を検証し、

そこで古い麦わら帽子を発見した。

 

その夜、別の場所で車による轢殺事件が起きた。

東洋技研の新見部長(夏八木勲)に、家の近くまで送られてきたホステスのなおみが

車から降りて間もなく、別の方向から走ってきた車にはね飛ばされた。

運転していた郡恭平(岩城滉一)は、女友達の路子と共に、

なおみの死体を車に担ぎこみ、海に棄てた。

 

一方、なおみのことが気にかかり、彼女と別れた場所に戻った新見は、

そこで血の滲んだ時計を見つける。

それは息子の恭平に、八杉恭子が買い与えた物だった。

八杉恭子は恭平にアメリカへ逃げるように指示した。

しかしひき逃げ事件の現場の遺留品から棟居刑事は八杉恭子にたどり着く。

 

その頃、ジョニーの言語的特徴から「ストウハ」という遺言はストローハット、

「キスミー」は『西條八十詩集』の詩の一節とも関連して

群馬県霧積温泉郷を割り出し、棟居刑事は現地に向かう。

 

 

人間の証明

◆感想◆角川春樹事務所製作第二弾で、森村誠一の同名小説を「新幹線大爆破」等で有名な佐藤純彌が監督した作品。岡田茉莉子に松田優作、鶴田浩二三船敏郎と豪華すぎるキャスティングに加え、音楽監督に大野雄二と当時の角川の勢いが感じられます。ストーリーはなかなか先が読めないので、楽しめますが一部ご都合主義的な展開もあり、その辺りが残念でした。印象に残っているのは、麦わら帽子を投げるシーンとジョー山中の主題歌です。大野雄二の音楽もファンキーで面白いので、音楽好きにも観てもらいたい作品です。おすすめです。


アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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