監督 山下耕作 脚本 神波史男 長田紀生 撮影 林七郎 音楽 菊池俊輔 企画 俊藤浩滋 吉田達 編集 田中修
▮あらすじ▮
花田秀次郎(高倉健)は、七年ぶりに出所して浅草に帰ってきた。
その頃、浅草は皆川一家と東雲一家が争っていた。
秀次郎は、義兄弟の風間重吉(池部良)が代貸を勤めている東雲一家に草鞋を脱ぐ。
秀次郎は重吉から、かつて愛し合った芸者の雅代(小山明子)が皆川(大木実)の
後妻になったと聞く。
重吉は何か心配そうだった。親分の下河原重蔵(須賀不二男)が、大陸浪人の
山村(内田朝雄)にそそのかされて皆川一家の縄張りに手をのばし始めたからだった。
皆川一家の子分数人が東雲一家に袋叩きにあった日、皆川の息子・誠吾(長谷川明男)は
一人で下河原に斬りかかったが、重吉に押えられる。
そして身柄受け渡しを求めに来た梶(葉山良二)と共に、激しい私刑を受けた。
見かねた秀次郎は、下河原に許しを乞うた。
その夜、渡世の義理から皆川を斬った秀次郎は、上野剣一家の剣持(片岡千恵蔵)に
後事を託すと浅草を去った。
一年後、旅から戻った秀次郎は、皆川の墓前で雅代と再会する。
詫びる秀次郎に雅代は、どうしても秀次郎を恨めなかったと語る。
その頃、皆川一家の縄張りを狙う山村と下河原は関東義政会の結成を呼びかけたが、
彼らの狙いを察知した剣持が反対し、両者の対立は深まる。
やがて皆川の遊郭が爆破され、誠吾は梶と東雲一家に殴り込んだが、
梶は殺され、誠吾も重傷を負った。
そして剣一家は東雲一家に奇襲され、剣持以下全員が斬殺された。
秀次郎は、雅代が止めるのを振り切って、単身東雲一家に向かう。
その途中、下河原のやりかたに反発し破門された重吉と合流した・・・
昭和残侠伝 人斬り唐獅子
◆感想◆昭和残侠伝シリーズの第六作目で、監督は山下耕作。残侠伝シリーズで山下監督が撮ったのはこの作品だけで、そのせいか他作とはちょっと違った雰囲気があります。目立っていたのが片岡千恵蔵で独特の喋り口調と見た目の迫力で大御所感が凄い方です。あとは親分に反発しまくり、最後には破門になる池部良もカッコ良かったです。やや地味な印象がある本作ですが、任侠映画好きなら観いた方が良いと思います。オススメです。
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