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監督 マキノ雅弘 脚本 村尾昭 笠原和夫 野上龍雄 撮影 吉田貞次 音楽 斎藤一郎 企画 俊藤浩滋 日下部五朗 編集 河合勝巳 助監督 富田義治


▮あらすじ▮

大正時代、船乗りの緒方勇(高倉健)は、ふとしたことから知り会った

小揚の磯村松夫(長門裕之)の紹介で築地魚市場で老舗を誇る問屋“江戸一”で働くことになった。

 

“江戸一”は父亡きあと長女・市川栄(南田洋子)が切り盛りしていたが、

商売は思わしくなかった。

それは、東京魚市場協同組合理事長・郷田勢之助(天津敏)が石津組のやくざを使って

魚市場を牛耳っていたからだ。

 

ある時、日南物産の森田が耳よりな話を持って来た。

香港帰りのカナダ船が大量の鮪を売りたがっているというのだ。

初の外国との取引きに栄は希望をもったが、郷田の指し金で水揚は禁止された。

この仕打ちに怒った松夫は、郷田暗殺を企てたが、拳銃がはずれ石津組親分を射殺した。

 

石津組に追われるハメとなった松夫は通りがかった江島勝治(鶴田浩二)に助けられる。

勝治はかつて栄の亡父の世話になり五年振りに朝鮮から帰って来たのだった。

“江戸一”の恩に報いるために勝治は石津親分射殺事件の責を負った。

 

やがて、焼津の網元頭八十川との取引が成立したが、またも郷田の手で陸揚げが妨害される。

勇、栄らは怒りにふるえた。三谷(大木実)ら小揚組合員も加勢して魚河岸は大乱闘となった。

 

その頃、松夫と勝治は郷田の事務所に殴り込んでいた・・・・

 

 

 

日本侠客伝 関東篇

◆感想◆日本侠客伝シリーズの第三作目で監督はマキノ雅弘。本作は築地の魚市場が舞台となっていて、主人公の緒方(高倉健)はカタギの船乗りという珍しい設定になっています。あまり期待せずに観たのですが、これが意外と面白い。最大の見所は魚市場で働く人達とヤクザの全面戦争で、見ていて痛快な気分になりました。あと目立っていたのはサブちゃん(北島三郎)で、カタギの寿司職人ながら歌ったり、ドスを持ったり大活躍します。最後の方は鶴田浩二が主演みたいな感じになっていますが、なかなか面白い作品です。オススメです。

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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