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監督 山田洋次 原作 ピート・ハミル 脚本 山田洋次 朝間義隆 音楽 佐藤勝 撮影 高羽哲夫


▮あらすじ▮

失恋してヤケになった花田欽也(武田鉄矢)は、勤めていた工場を突然退職。

その退職金で真っ赤なファミリアを購入し、失恋の傷を癒すため一人フェリーに乗り北海道を目指す。

網走にやって来た欽也は、駅前で片っ端に女性に声を掛け始める。

 

一方、網走刑務所からは、刑期を終えた元炭鉱夫の島勇作(高倉健)が出所してくる。

食事を済ませ郵便局に寄った勇作は、ハガキを一枚書いて投函した。

 

網走にいた欽也は、同じく職場で恋人を同僚に取られ、東京から一人

傷心旅行に来た朱美(桃井かおり)をナンパして一緒にドライブに。

海岸にやって来た二人は、同じくそこに立ち寄っていた勇作に写真を撮ってもらう。

二人はその縁で彼を車に乗せ、三人旅を始めることになる。

 

車や旅館の部屋の中で、勇作は徐々に自分の過去を語る。

スーパーのレジ係だった妻・光枝(倍賞千恵子)との出会い結婚、そして幸せな新婚生活。

光枝が妊娠したらしいということで喜ぶ勇作。

病院に行くという光枝に早く知りたいと言い、「もし妊娠していたら、竿の先に

黄色いハンカチを揚げておく」という光枝の言葉に、勇んで仕事に出て行く。

 

仕事帰りに竿の先にはためく一枚の黄色いハンカチを見つけた勇作は天にも昇る気持ちだった。

しかし数日後、「無理をするな」と言ったにもかかわらず力仕事をした光枝は流産してしまう。

 

絶望した勇作はヤケになり、夜の繁華街に繰り出し、偶然、肩が当たったチンピラ

ケンカをして相手を死なせてしまう。

 

逮捕され、刑務所に入った勇作は離婚を決意する。

面会に訪れた光枝に勇作は、「今ならお前はまだ若いし、その気なら良い男も

いるかも知れん、幸せになれ」と諭す。

勇作の話を聞いた鉄也は涙にくれる。

 

出所後に勇作が光枝に出したハガキには

「もし、まだ独り暮らしで俺を待っててくれるなら、鯉のぼりの竿に黄色いハンカチを

ぶら下げておいてくれ。それが目印だ。もし、それが下がってなかったら、

俺はそのまま引き返して、二度と夕張には現れない。」と書いたという。

 

それを聞いた欽也と朱美は、迷わず一緒に夕張に行くことを決心する。

 

 

 

幸福の黄色いハンカチ

◆感想◆ピート・ハミルのコラム「Going Home」をベースに、山田洋次×朝間義隆のコンビが脚本を書いた本作はリメイク版やTVドラマ版などがあり、かなり有名な作品だと思います。まず面白いのがこの配役。高倉健桃井かおり武田鉄矢の組み合わせは一見、混ぜるな危険な感じもしますが、意外とバランスが取れていて良かったです。倍賞千恵子と高倉健の相性もバッチリですし、ロードムービーなので、北海道の色んな景色が見れるのも素晴らしいです。最後は誰でも予想できる結末ですが、感動する名作です。タイトルからして古臭いですが、たまにはこういうのも良いと思います。オススメです。

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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