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監督 降旗康男 脚本 倉本聰 撮影 仲沢半次郎 音楽 クロード・チアリ 企画 俊藤浩滋 橋本慶一 助監督 藤原敏之


▮あらすじ▮

関東の暴力団・東竜会幹部、加納秀次(高倉健)は、会長の坂田良吉(藤田進)を裏切り、

関西の暴力団に寝返った松岡(池部良)を殺害した。

松岡には三歳になる洋子(池上季実子)という一人娘があり、

加納は洋子を舎弟の南幸吉(田中邦衛)に託して、旭川刑務所に服役した。

 

服役中、加納はブラジルにいる伯父と偽り、洋子と文通を続ける。

十五年の刑期を終え、出所した加納は、洋子に加納の手紙を運ぶうち

彼女の恋人となった竹田(三浦洋一)の案内で、洋子の姿を見ることができた。

 

ある日、洋子の手紙によく書かれていた喫茶店で、加納は彼女と出会う。

加納がブラジルにいる伯父ではないかと思った洋子は、彼にそれを尋ねようとするが、

加納はすばやく彼女の前から去り、店を出て行った。

 

堅気になろうと決心していた加納は、坂田から、息子の道郎(北大路欣也)の

相談相手になってくれと頼まれる。

加納と道郎が再会を喜び合ったのも束の間、坂田は関西の暴力団員に殺されてしまう。

 

その仇を討つため、関西連合の三枝(岡田真澄)と東竜会を裏切った山辺(小池朝雄)を、

道郎が狙っていることを耳にした加納は、坂田から道郎を頼まれたこともあって、苦悩する。

ある決意をした加納は、洋子へ電話をかけ、当分日本には帰れないというのだった。

 

 

 

冬の華

◆感想◆元々は山下耕作監督が撮る予定だった冬の華ですが、脚本の倉本聰と一悶着あったらしく、降旗康男監督に変更になったようです。またヒロイン役も山口百恵が第一候補でしたが、実現せず池上季実子が演じています。主人公の加納秀次は寡黙で義理堅く、頼りになる男といった感じで、高倉健以外に考えられないような役。ストーリーも当時勢いのあった倉本聰の脚本なので、他の人には書けないような話になっています。脇役もかなり豪華で、音楽がクロード・チアリの渋すぎるギターと色々見所が多い作品です。高倉健を知らない世代の方はこの辺りの作品から観ると良いかもしれません。オススメです。

 

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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