まむしの兄弟　お礼参り　1971　本田達男　（主演・菅原文太／川地民夫）　東映

監督　本田達男　脚本　高田宏治　鳥居元宏　原案　斯波道男　撮影　赤塚滋　音楽　菊池俊輔　企画　俊藤浩滋　橋本慶一　佐藤雅夫

▮あらすじ▮

洲本で藤島一家を構える父が、対立する兵頭（遠藤辰雄）に暗殺されたと知った京一（久保明）

は、刑務所から脱走を計画するが失敗に終わり、重傷を負う。

京一の意志を受け継いだゴロ政（菅原文太）は出所後、弟分の勝（川地民夫）と共に、

京一の姉・あき（工藤明子）のいる洲本へ向かった。

早速二人は兵頭が経営するソープランドに殴り込みをかけ意気揚々と引きあげるが

あきは、素人衆にまで迷惑をかけたと怒ってしまう。

しかし、あきに未練のある政は、彼女の危機を知ると駆けつけて大暴れするが、

そこへ、京一の死に水をとった大阪大同会幹部・二階堂（安藤昇）が現われ、

さしもの兵頭も引き下がるしかなかった。

腹のおさまらない政は二階堂に喰ってかかるが、かなう筈もなかった。

焦った兵頭は最後の手段としてあきを人質にした上、二階堂を殺害してしまう。

二階堂の死によって大同会の助っ人が洲本に向う。

助っ人がくる前に兵頭を叩くことが男を売るチャンスとばかり

マシンガンで武装したまむしの兄弟が、兵頭組に殴り込みをかける。

まむしの兄弟　お礼参り

◆感想◆まむしの兄弟シリーズの第二作目で、監督は本田達男。今作は一作目よりも任侠映画っぽいストーリーとなっていますが、それでもまむしの兄弟らしくしっかり笑いの要素も入っています。面白いのが、二階堂役で登場する安藤昇が主役みたいになっていて、かっこいいところばかり見せるので、菅原文太と川地民夫が余計にコミカルに見えるところ。それでも最後はまむしの兄弟が大暴れしてくれるので、スカーッとします。普通のヤクザ映画等に飽きている方には良いかもしれません。オススメです。