監督 山田洋次 脚本 山田洋次 朝間義隆 撮影 高羽哲夫 音楽 佐藤勝 制作 島津清 助監督 五十嵐敬司
▮あらすじ▮
北海道東部にある酪農の町、中標津で、風見民子(倍賞千恵子)は一人息子の武志(吉岡秀隆)
を育てながら亡夫の残した土地で牛飼いをしている。
激しい雨の降るある春の夜、一人の男が民子の家を訪れ、納屋に泊めてもらった。
その晩、牛のお産があり、男はそれを手伝うと、翌朝去っていった。
夏のある日、その男がまたやってきて、働かせてくれという。
男手のない民子はその男を雇うことにする。
田島耕作(高倉健)と名乗る男はその日から納屋に寝泊まりして働きだした。
近所で北海料理店を経営する虻田(ハナ肇)は、民子に惚れていて、
力ずくで彼女をモノにしようとして耕作に止められた。
怒った虻田は兄弟を集めて、耕作に決闘を挑むが、簡単にやられてしまい、
それからは、耕作を兄貴と慕うようになる。
ある時、民子が腰痛を訴え、入院することになった。
武志はさみしさから、耕作と一緒に納屋に寝るようになる。
民子が退院して間もなく、従弟の勝男(武田鉄矢)が新婚旅行で新妻の
佳代子(木ノ葉のこ)を連れてやって来た。
数日後、耕作の兄の駿一郎がやってきた。
彼は耕作が起こした事件で教職を追われていたが、耕作の行く末を心配していた。
季節は秋に変り、土地の人達が待ちこがれる草競馬の時期となった。
耕作も民子の馬で出場、見事、一着でゴールイン。興奮する民子、武志、観客たち。
その中に、刑事の姿があった。刑事の質問にシラを切った耕作だが、
その夜、民子にすべてを打ち明けた。
遥かなる山の呼び声
◆感想◆「男はつらいよ」シリーズや「幸せの黄色いハンカチ」で有名な山田洋次が監督・脚本を担当した1980年の作品。北の大地が異常に似合う高倉健と倍賞千恵子の二人は「駅 STATION」などでも共演していて、相性がとても良いように見えます。また子役の吉岡秀隆も上手くて、可愛いという完璧さ。内容の方はワケアリの男と未亡人の恋の話ですが、最後は嫌な奴だった虹田(ハナ肇)がいい仕事をして終わるという、なかなか良い話です。高倉健と倍賞千恵子の良さが引き出されている名作なので、まだの方はぜひこの機会に観て下さい。オススメです。
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