監督 北野武 脚本 北野武 音楽 久石譲 撮影 柳島克己 制作 森昌行 吉田多喜男 ジェレミー・トーマス ピーター・ワトソン
▮あらすじ▮
花岡組の武闘派ヤクザの山本(ビートたけし)はその冷徹さ故に身内からも一目置かれる存在。
ある日、ヤクザ同士の抗争によって組長である花岡を殺害されたことから、
警察の介入もあって穏便な解決策として花岡組は解散となる。
山本一派は行き場を失うが、一方で兄弟分である原田(大杉漣)は生活のため、
子分らを引き連れて敵対組織に吸収されることを選んだ。
やがて組織から山本を殺すよう命じられた原田は、それだけは避けたい一心で、
密かに山本の海外逃亡を手引き。代わりにホームレスを殺し山本の死体に偽装する。
山本は、米国留学したまま消息が絶えてしまった弟のケン(真木蔵人)を頼りアメリカへ渡った。
ケンはドラッグ売人に成り下がっており、しかもトレードのトラブルに巻き込まれていた。
山本はケンの仲間であるデニー(オマー・エップス)らアフリカ系アメリカ人や
メキシカンと手を組み、白人マフィアたちを血祭りに上げ、裏社会で頭角を現していく。
出会い頭、山本に絡んで痛い目に遭っていたデニーも、徐々に彼のカリスマ性に惹かれていった。
山本を慕い日本から追いかけてきた舎弟の加藤(寺島進)も加わり、
彼らは人種や言語を超えて絆を深めていく。
そんな中「兄貴に命を賭けている」という加藤は自らの命と引き替えに、
日本人街のボス・白瀬(加藤雅也)をも山本の傘下に収めることに成功する。
白瀬たちの力もあり、順調に勢力を拡大していった山本だったが、やがて
巨大イタリアン・マフィアの怒りを買い、大規模な抗争に発展していく・・・・
BROTHER
◆感想◆北野武監督がアメリカ・ロサンゼルスに渡って撮影した貴重な作品。渡米してドラッグの売人に成り下がった弟のグループに武闘派ヤクザの兄が合流して、多国籍のギャング集団と化すというヴァイオレンス映画好きならワクワクするようなストーリーですが、期待通りにかなり激しい銃撃戦が見られます。特に後半は激し過ぎて笑えるくらいです。また暴力だけというわけではなく、山本(ビートたけし)とデニー(オマー・エップス)の友情もしっかり描かれており、最後泣かせてくれるところが北野映画らしいと思います。タイトル「BROTHER」の意味は観てもらえれば解るはずです。オススメです。
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