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監督 深作欣二 原作 飯干晃一 脚本 笠原和夫 撮影 吉田貞次 音楽 津島利章


▮あらすじ▮

終戦直後から駅前の縄張りをめぐって対立していた博徒の村岡組とテキ屋の大友連合会は、

一時休戦状態を続けていたが、

昭和二十七年、村岡組が広島競輪場の支配を独占したことに端を発し、再び抗争へと突入していった。

 

工員だった山中正治(北大路欣也)は博奕がもとで、やくざを傷つけて傷害罪で逮捕される。

 

若い山中は刑務所でも荒れ狂い、その度に呉の山守組々員・広能昌三(菅原文太)に宥められた。

 

三年後。仮出所した山中が広島駅前の大衆食堂で無銭飲食し、店の主人・靖子(梶芽衣子)と

もめていた所、愚連隊を引き連れた大友勝利(千葉真一)たちに袋叩きにあってしまう。

 

深傷を負った山中を靖子は自分のアパートへ連れて行き、治療した。

靖子は村岡組々長の姪で子持ちの未亡人だったが、山中と関係を持ってしまう。

 

二人の関係を知った村岡は激昂し、山中は若頭・松永(成田三樹夫)の指示で九州へ逃れる。

そこで山中は滞在先の組の対立者を射殺したことから、

裏社会で大きく名が轟くこととなった。

山中は広島への帰参を許され、靖子との交際も村岡の認める所となった。

 

一方、勝利は、テキ屋で甘んじている父に見切りをつけ、

村岡の兄弟分の時森勘市(遠藤辰雄)を抱き込み、博徒大友組を結成、

自ら村岡組に乗り込んで村岡の命を狙うが失敗する。

 

村岡組に命を狙われることとなった時森は呉の山守(金子信雄)を頼り、

これを利用して広島に顔を立てたい山守は今は無関係の広能に時森の身柄を預けようとする。

最初は断る広能であったが、組の資金が乏しいことから渋々引き受けた。

しばらくすると時森の命を狙う山中が広能の元を訪れる。

 

山中は広能に恩義があるため強引には動かず、広能も広島の争いに自分が巻き込まれることに

嫌気がさし、時森を広島で引き渡すことで穏便に片付けようとする。

 

ところが時森がこの動きを察知して広能と距離を置き、また大友にも知られてしまったため、

広能は配下の島田に時森を殺させることで広島の抗争が呉に飛び火するのを未然に防ぐ。

 

時森の死により、後ろ盾を失くした勝利は広島から追放されることとなったが、

寺田啓一ら三人を密かに留め置き、村岡組襲撃の計画を立てていた。

しかし、計画を事前に察知した村岡は山中をヒットマンとして差し向け、

山中は寺田ら三名を射殺する。

 

だが、事件直後に山中は警察に逮捕され、無期懲役の判決を受け服役。

それを見届けた村岡は、靖子を元の婚家に戻し、死んだ亭主の弟と再婚させようとする。

 

刑務所で叔父貴にあたる高梨国松からこの事を聞いた山中は騙されたことを知り、

村岡に復讐するために脱獄する。

 

山中の脱獄を知った村岡は即座に松永に指示し、靖子を婚家から連れ戻させ

何食わぬ顔をして山中と対面する。

 

靖子が広島にいるのを見て高梨の話は嘘だったと思い、山中は村岡を疑ったことを恥じた。

山中は汚名を返上するべく単身で大友の命を狙い始めるが・・・・

 

 

 

仁義なき戦い 広島死闘編

◆感想◆深作欣二監督の仁義なき戦いシリーズの第二弾で、今作では菅原文太が主演ではなく、山中(北大路欣也)と大友(千葉真一)に焦点を当てたスピンオフ的な作品になっています。元々は大友役を北大路欣也で山中役が千葉真一の予定が、北大路が嫌がったため役を交換する形になったようです。仕方なく大友役を引き受けた千葉真一がかなりぶっ飛んだキャラで大暴れしていまして、作品を面白くしてますね。川谷拓三も相変わらず酷い目に遭っていますので、その辺りも注目です。最後山中がどうなるのか?ここでは書きませんが、衝撃的な終わり方をしますので、気になる方はぜひこの機会に観て下さい。オススメです。

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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