監督 小沢茂弘 脚本 村尾昭 高田浩治 小沢茂弘 撮影 鈴木重平 音楽 津島利章
▮あらすじ▮
昭和の初期、大阪に一匹狼の博徒・海津銀次郎(鶴田浩二)が、弟分の花沢(持田京介)
を連れて現われた。
銀次郎は各賭場を荒して歩いたが、黒田一家の桜井(小池朝雄)は、同じ博徒として銀次郎に
讃嘆の目を見張った。
ある日、女郎屋錦楼の主人・新吉(山城新伍)が黒田に借りた大金を、期日に返せないと銀次郎に泣きつく。
新吉は博奕が好きで借金をつくっては女房おときを困らせていたのであった。
銀次郎はおときから預った金を寺島一家の賭場で十倍にして新吉に渡したが、
新吉はそれで素人賭場を開く。
縄張りを荒された黒田(河津清三郎)は、新吉から金をまき上げ、借金の担保だった
錦楼を手に入れた。
悲観したおときは自殺した。その通夜の日、新吉は香奠を元手に、黒田の賭場に行き、
錦楼を取り返そうとしたのだが、逆にすってしまう。
それを見ていた花沢は、銀次郎に内証でイカサマ札を使ったが、黒田の子分・大関(若山富三郎)に
見破られて、銀次郎が指を詰める破目になった。
その夜、銀次郎は身を清めて黒田の前に現われ、総ては博奕で決着をつけようと言った。
銀次郎は勝ち続け、ついに桜井との対決になる。
博奕打ち
◆感想◆博奕打ちシリーズの第一作目で監督は小沢茂弘監督。任侠映画といえば高倉健をイメージする人も多いと思いますが、鶴田浩二の主演作もなかなか面白いものが多くこのシリーズは特にオススメです。今作で印象に残るのは海津銀次郎(鶴田浩二)の指詰めのシーン。縦に指を割いてから斬り落とせという無茶な注文通りに詰める場面は緊張感があり忘れられません。あとは最後の小池朝雄との勝負も良かったです。内容的にすごく面白いとは言えませんが、若山富三郎や藤山寛美などかなり個性の強い役者が出演しているので、最後まで楽しめました。オススメです。
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