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監督 藤田敏八 脚本 内田栄一 原作 片岡義男 撮影 安藤庄平 音楽 南佳孝 制作 角川春樹


▮あらすじ▮

夕暮の第三京浜。白いムスタングから仔猫と若い女が放り出され、後ろから来た

オートバイの少年に救けられた。

ゴロー(古尾谷雅人)とさち乃(浅野温子)の出会い、ニ人は一緒に暮しはじめた。

 

ムスタングの男(山崎努)は、福生の旧米軍ハウスに住み、仕事仲間の輝男(原田芳雄)と

敬子(浅野裕子)のカップルが同居している。

敬子が産んだ子供はどちらが親か分らないが、三人は奇妙な均衡の中で暮していた。

ある朝、輝男がジョギング中に心臓発作で死んでしまう。

 

一方、さち乃は行きつけのスナック、クイーンエリザベスでバイトをはじめた。

 

ゴローはバイト先で喧嘩して仕事を辞めてしまい、またさち乃と客の仲を嫉妬して

ふらりと何処かへ出かける。

さち乃はムスタングの男に連絡を取り、季節外れの高原ホテルで会った。

 

男は別居中の妻との離婚の書類にハンを押すためと、子供のピアノの発表会を

見に行くためにここへ来たのだ。

子供と電話で話す男の顔を見て、さち乃はホテルを出た。

 

再びゴローとさち乃の生活が始まるが、ある日作業服の男たちにさち乃が強姦されてしまう。

ゴローは必死で男たちを捜し、見つけると目茶苦茶に叩きのめした。

 

さち乃は再び男のもとに向った。そこには敬子と妹の由紀江と赤ん坊が同居しており、

そんな生活に馴染めずハウスを飛び出す。

 

消えたさち乃を求めて、男はゴローと会った。

その帰り、ゴローに作業服の男が襲いかかり、中へ割って入った男が腹を刺されてしまう。

 

三ヵ月の重傷。男は「さち乃に刺されたようなものさ」と咳く。

 

スナックでしょげているゴローのところにさち乃が戻って来て、また働くという。

マスター(室田日出男)が「復帰祝いに何か曲をかけよう」と言うと、ゴローが

「スローなブギにしてくれ」と答えた。

 

 

スローなブギーにしてくれ

◆感想◆片岡義男の同名の小説を映画化したもので監督は藤田敏八。物語の最初から終わりまで小説を映画化したというのが凄く伝わる作品でした。主演の浅野温子はこの時まだ二十歳前後だと思いますが、すでに完成されている感じがしてさすが大物女優ですね。また80年代がおもいっきり感じられる作品でもあり、その辺りも楽しめました。驚いたのは浅野温子がこの若さで脱いでしまっているところ。まさかそんなシーンがあるとは思わなかったので衝撃でした。この時代を知っている人も知らない人もどちらも楽しめそうな作品なので是非ご覧ください。オススメです。

 

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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