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監督 マキノ雅弘 脚本 野上龍雄 笠原和夫 撮影 山岸長樹 音楽 斎藤一郎


▮あらすじ▮

浅草の興業街、三年前までは、ヤクザの聖天一家と観音一家が対立して事件の絶え間がなかったが、

聖天一家の平松源之助(内田朝雄)が、堅気となって平松興業をおこし、

朝日座を中心に芝居を打っていた。

 

ところが観音一家が人気のある朝日座の乗っとりを図って、源之助に横槍を入れてきた。

そんな時、船乗りになっている源之助の息子、信太郎(高倉健)が久方ぶりで帰って来る。

 

信太郎には、楽屋番をしながら源之助を支える老侠客・中川喜三郎(島田正吾)の

娘・千沙子(藤純子)という恋人がいた。

 

その夜賑やかな酒宴のあと、源之助は観音一家に朝日座を明け渡して自殺してしまう。

 

信太郎は平松興業の二代目を継いだが、観音一家の妨害は露骨になるのだった。

いきりたつ信太郎は喜三郎に諭され、当時日本一の浪曲師と言われた梅芳(村田英雄

を動かすことに成功する。

しかし、またしても観音一家の横槍が入り、喧嘩沙汰となり一カ月の営業停止を言い渡された。

 

更に信太郎は梅芳の所属する大浜興業から違約金三千円を請求され、

平松興業の正一(持田京介)、弁吉(藤山寛美)らと共に奔走するが駄目であった。

 

こんな時、亡き源之助の客分・銀次(長門裕之)が、観音一家の噂を聞いて旅から戻ってきた。

銀次は彼に惚れぬいていた女剣戟一座の座長・歌江(ロミ山田)に別れを告げると、

喜三郎と観音一家に殴り込んだ。

 

銀次は代貸の青木(天津敏)を倒したが警察に捕えられ、喜三郎は親分風間の拳銃に倒れた。

 

それまでじっと耐えていた信太郎は、最後の挑戦と、「大震災復興三周年記念興業」

を開いたが、またもや観音一家に邪魔され

最早これまでと、形見の拳銃をふところに、弁吉と出かけるのだった。

 

 

日本侠客伝 雷門の決斗

◆感想◆日本侠客伝シリーズの第五弾。監督はマキノ雅弘で舞台は浅草。今作も大体いつもと同じパターンで展開していきますが、脇役の島田正吾藤山寛美村田英雄辺りがいい味出していると思います。ただ残念だったのが、悪役側がやや迫力不足に感じてしまったことや、鶴田浩二や池部良などの準主役級の役者が出ていないことですね。それでも最後はお決まりの殴り込みで、スッキリと終わりますので、好きな方は是非観て下さい。オススメです。

 




アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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