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監督 井上昭 脚本 舟橋和郎 撮影 今井ひろし 音楽 斎藤一郎 企画 関幸輔


▮あらすじ▮

昭和十五年。中国大陸で謀略活動に従事していた陸軍中野学校の椎名次郎(市川雷蔵)は

憲兵隊の手によってスパイ容疑をかけられ、日本に強制送還された。

 

獄中では元外務大臣の高倉(山形勲)と親しくなるが、自分がなぜ逮捕されたのか次郎は

不審に思っていた。

 

やがて釈放され、草薙中佐(加東大介)に会いに行くと、今回の逮捕は草薙が次郎を高倉に

近づけるために仕組んだ工作だということがわかる。

 

草薙は英国諜報機関のキャッツ・アイが日本に潜入してから、

日本の機密が高倉の身辺から洩れていると語った。

 

次郎は早速仲間の狩谷(山下洵一郎)と共に高倉に近づく。

高倉は釈放されて、一人娘の美鈴(高田美和)と共に箱根で静養していた。

 

ある日、次郎は高倉主宰のパーティーで、浅井男爵未亡人(野際陽子)と親しくなる。

 

浅井夫人はドイツ大使館付武官ウィンクラーと特別な関係にあり、英、米側の要人に近づき、

情報をウィンクラーに売り込んでいたのだ。

そんな時、ウィンクラーは草薙に、日独間の外交機密が日本側から洩れているから

調査してくれと頼んできた。

 

草薙は調査を約束すると共に浅井夫人を遠ざけるよう忠告した。

逆スパイの可能性が十分にあったからである。

 

ところが、ドイツ側に見離された夫人は、情報を英国大使館に売り込みに行った後 

意外な事実を知り、次郎に伝えようとしたが何者かに殺害されてしまう。

 

その後、高倉が狂信的な青年将校に殺され、次郎にとってキャッツ・アイの正体を探る

手掛りはすべて失われてしまった。

 

なんとか重慶側のスパイ・小柳を捕まえた次郎だったが、彼らの罠に嵌ってしまう。

しかしそこでキャッツ・アイの正体を知ることとなる。

 

その正体とは・・・・

 

 

 

陸軍中野学校 密命

◆感想◆陸軍中野学校シリーズ第四作で監督は井上昭。今作ではいきなり主人公の次郎(市川雷蔵)が捕まって拷問を受けるという予想外の始まり方でなかなか楽しませてくれます。印象に残っているのは野際陽子で、とにかくセクシー。市川雷蔵との絡みは刺激的でした。あとはウィンクラー役の方のカタコトの日本語が面白かったです。このシリーズの中ではやや地味な印象の作品ですが、最後の方までキャッツ・アイの正体が見えてこないのが良かったです。オススメです。

 


アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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