監督 森一生 原作 藤原審爾 脚本 増村保造 石松愛弘 音楽 鏑木創 撮影 宮川一夫
▮あらすじ▮
小料理屋の主人・塩沢(市川雷蔵)は、一見普通の料理人に見えたが実は凄腕の殺し屋で
裏社会では名を知られる存在だった。
ある日、飲食店で無銭飲食をしていた女・圭子(野川由美子)の代金を払ってやったのをきっかけに
塩沢はこの女に付きまとわれることになる。
そしていつの間にか塩沢の店で女中として働き始めるのだった。
そんなころ、暴力団木村組から、競争相手のボス・大和田を殺してほしいと依頼があった。
塩沢は二千万円でこの仕事を引き受ける。
しかし、屈強なボディーガードに守られた大和田はなかなか隙を見せなかった。
ある時、大和田主催のパーティーに芸人として紛れ込んだ塩沢はついに暗殺を成功させる。
木村組幹部の前田(成田三樹夫)は、塩沢の仕事ぶりに感心し弟分にしてほしいと
頼んだが、断られた。
しかし、前田は圭子から手なづけようと、強引に圭子と関係を結び、今度は二人で
塩沢を殺し、金を奪い取ろうと計画するが・・・・
ある殺し屋
◆感想◆藤原審爾の小説「前夜」を映像化した作品で、監督は森一生。主演の市川雷蔵がニヒルな殺し屋の役を好演しています。塩沢に仕事を依頼するヤクザ役が小池朝雄と成田三樹夫で、東映みたいな配役ですが、こちらも流石の貫禄でした。この作品で、目に付いたのは宮川一夫のカメラワークで、日本が世界に誇るカメラマンだけあって、説得力のある映像が印象に残りました。
あと面白かったのはかなり若い頃の小林幸子(最初誰だか分らなかった)が観れます。市川雷蔵を知らない世代にも観てもらいたい作品です。オススメです。
価格:13068円 |
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