監督 大庭秀雄 原作 川端康成 脚本 大庭秀雄 斎藤良輔 撮影 成島東一郎 音楽 山本直純
▮あらすじ▮
雪深い温泉町を訪れた島村(木村功)は、十九歳の駒子(岩下志麻)と出会う。
この頃駒子はまだ芸者ではなかったが、大きな宴会などに呼ばれて踊ることもあった。
島村は芸者を世話して欲しいと駒子に頼んだが、純真無垢な駒子は抵抗を感じた。
そんな穢れのない駒子に島村は侵し難い美しさを覚える。
友達でいようと言った島村だったが、二人はいつしかそれ以上の関係になっていた。
その後、帰京した島村が再び雪国を訪れたのは、半年後のことであった。
車中、病人の青年を夫のようにいたわる女、葉子(加賀まりこ)の不思議な目に惹かれた
島村はその病人・行男が駒子の踊りの師匠の息子だと知り驚く。
久しぶりに会った駒子は芸者になっていて、二人は自由に逢瀬を楽しんだが、葉子の目は
島村を冷く刺した。
島村は町の人から、葉子も駒子も師匠の養女だが、今では師匠をはじめ行男、
葉子の面倒を駒子がみているのだと聞いた。そして行男と駒子が許婚者であることも知る。
それから暫くして、三度島村がこの地を訪れた時、師匠も行男も亡くなり、
駒子も今は、葉子と別れ、年期奉公の身であった。
島村に弄ばれていると感じていた駒子はある夜、彼の前で慟哭する。
翌日、縮の町を訪れた島村は、厳しい雪の上で布を織る雪国の女の姿に、駒子の心を見た。
そしてこの日、島村はこの地を去ることを決心する。
すると突然半鐘が鳴った。雪の中、広がる炎の中に必死に子供を救出する葉子の姿があった・・・
雪国
◆感想◆川端康成の代表作を映画化した作品で、他にも何回か映画化されています。一応、原作は読んでいますが(かなり昔)個人的には原作の駒子のイメージと岩下志麻があまり合わない気がしました。セクシー過ぎるというか、大人過ぎるんですよね。あと加賀まりこは見た目は良いのですが、演技の方が・・・・木村功はまあ悪くはないかなといった感じです。良かったところは雪国の美しい景色や旅館の雰囲気、脇役の方たちの巧い演技などでしょうか。この作品を観て思ったことは、川端康成の小説の映像化はなかなか難しそうということです。気になる方はぜひ観て下さい。
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