content_copy

監督 黒澤明 脚本 黒澤明 制作 伊藤基彦 撮影 伊藤武夫 音楽 服部正 編集 後藤敏男


▮あらすじ▮

七人の山伏が一人の強力(榎本健一)を従えて険しい山道を登っている。

その男たちは源頼朝に追われる弟・義経とその家来たちだった。

 

義経は唯一の理解者である奥州の藤原秀衡を頼って行く所だった。

 

七人が雇った強力は大変なおしゃべりで、この先の関所では七人が山伏に成りすまして

逃げていることは、既に知っていると言いはじめる。

そこで弁慶(大河内傳次郎)は知恵を絞り、義経を強力に仕立てて関所に向かうことにした。

 

安宅の関所は富樫左衛門(藤田進)の指揮のもと厳重に警戒されている。

 

一行は南部東大寺建立のための山伏であると主張したが、不審に思った富樫は

「本物の南部東大寺建立の勧進ならば、勧進帳を所持しているはず」と弁慶に迫った。

弁慶は慌てる様子もなく、何も書いてない巻物を取り出し、朗々と勧進帳を読み始める。

 

富樫は七人が義経一行であることは見抜いていたが、弁慶の必死な姿に心を打たれ

彼らを見逃そうとする。

しかし、同席していた梶原の使者は一行を疑い、通そうとしなかった。

 

そこで機転を利かせた弁慶は、君主・義経に対し「弱々しい歩き方の強力だから、

あらぬ疑いをかけられるのだ!」と怒鳴るや否や金剛杖で打ち据える。

 

その迫力に圧倒された富樫は一行の通行を許可するのだった。

 

 

 

虎の尾を踏む男達

◆感想◆1945年に制作されたものですが、戦後のアメリカ占領軍の検閲の関係で1952年まで公開が延びてしまったこの作品。能の安宅と歌舞伎の勧進帳をベースにミュージカル的な要素も感じられる実験的な作品でもあります。

当時の大人気コメディアン・エノケン(榎本健一)を起用し、弁慶役はあの大河内傳次郎が務め、

その他の義経一行は黒澤組の常連、志村喬森雅之などが出演。動くエノケンはたぶんこの作品で初めてみましたが、顔芸とコミカルさでさすが昭和を代表するコメディアンですね。

大河内傳次郎も安定のかっこよさを見せてくれます。60分もない非常に短い映画ですので、ドラマ感覚で気軽に観れます。オススメです。

 




アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

0件のコメント

コメントを残す

アバタープレースホルダー

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です