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監督 降旗康男 脚本 倉本聰 音楽 宇崎竜童 撮影 木村大作 制作 田中寿一


▮あらすじ▮

【1968年1月 直子】

警察官の三上英次(高倉健)は銭函駅のホームで、妻の直子(いしだあゆみ)と、

4歳になる息子・義高に別れを告げる。

オリンピックの射撃選手に選ばれた英次は、合宿生活と過酷な仕事で、すれ違いが多くなり

離婚に至ったのだった。

 

傷心を引きずる英次だったが、ある日の検問中、上司・相馬(大滝秀治)が、

連続警察官射殺犯・森岡茂(室田日出男)に射殺されてしまう。

英次は犯人の追跡をしたかったが、中川警視(池部良)に「お前の担当はオリンピックだ」

と言われ、捜査に加わることはできなかった。

 

警察署の食堂に行くと、テレビでオリンピックマラソン競技三位の円谷幸吉の自殺が

報じられていた。「もうこれ以上走れない・・・・」と書き残してこの世を去った

円谷の気持ちが英次は痛いほどわかった。

 

【1976年6月 すず子】

英次はオリンピック強化コーチの傍ら、赤いミニスカートの女だけを狙う通り魔を追っていた。

すると増毛駅前の風待食堂で働く吉松すず子の兄・五郎(根津甚八)が犯人として浮かんだ。

そんな中、英次のもとに突然、強化コーチ解任の知らせが届く。

選手たちの造反によるものだった。

 

すず子は町の暴走族の雪夫(宇崎竜童)に遊ばれ、子を堕すが、それでも雪夫に好意を

寄せているようだった。

町中で英次と喧嘩になった雪夫は、後から英次が警察であることを知り、捜査に協力すると言い出す。

すず子と雪夫は五郎に会うために、上砂川に向かった。駅で待ったが日が暮れても五郎は

なかなか姿を現さない。

夜になり、諦めかけた頃、五郎らしき男が近づいてきた。すず子は駆け寄っていくが、

隠れていた警察隊が二人を囲んだ。

 

【1979年12月 桐子】

英次のもとに旭川刑務所の吉松五郎から、死刑執行を報せる手紙が届く。

四年間、差し入れを欠かさなかった英次への感謝の手紙でもあった。

 

この頃、英次は警察官を辞する決意を固めていた。

 

正月に帰省するため、連絡船の出る増毛駅に降りた英次は久しぶりに風待食堂を訪れると、

まだすず子が働いていた。

 

その後、五郎の墓参りを済ませた英次は、連絡船が欠航のため時間を持て余し、

まだ営業していた小さな居酒屋「桐子」に入る。

客のいない店で女将の桐子(倍賞千恵子)と、話しているうちに英次は彼女に惹かれていく。

翌日の大晦日は映画に行き、一夜を共にした二人は初詣に行くことにした。

 

その帰り道、桐子を見つめる一人の男の存在に気が付く。

英次が実家の雄冬から札幌に向かう途中、増毛駅で桐子が待っていた。

その時、警察に連続警察官射殺犯・森岡茂のタレコミが入る。

 

英次は桐子を見つめていた男が森岡茂であることに気が付いた・・・・

 

駅 STATION

◆感想◆倉本聰が高倉健のために書いたシナリオを降旗康男監督が撮ったこの作品。いつものように渋くて頼れる男・高倉健が見れます。印象に残るのは、冬の増毛町やすず子のいた風待食堂、桐子の居酒屋など。懐かしい昭和の時代を思い出させてくれる貴重な映像だと思います。桐子役の倍賞千恵子と高倉健が店で普通の会話をしてるだけで、映画になってしまうという、魅力のある役者さんが出演している名作だと思いました。最後に忘れかけていた逃亡犯・森岡茂(室田日出男)が再び登場するシナリオが面白いです。桐子と森岡がどういう関係なのか?そして最後、この二人と英次がどうなるのか?は観てのお楽しみということで。オススメです。

 

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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