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監督 木下惠介 原作 佐藤秀郎 脚本 木下惠介 砂田量爾 撮影 岡崎宏三 音楽 木下忠司


▮あらすじ▮

京浜工業地帯で町工場を経営する川瀬周三(若山富三郎)は、体の衰えを感じ、工場の

実務を一人息子の武志(田中健)に譲ろうとしていた。

武志は秋には母・雪枝(高峰秀子)と同郷の田切杏子(大竹しのぶ)との結婚式を控えており、順風満帆のように思えた。

 

ところがある時、武志は友人と釣り堀に出掛けた帰り道、突然見知らぬ若い男に腹部を刺される。

病院に運ばれるが、傷は思ったよりも深く、周三に「必ず仇を取ってくれよ」と言い残し、

この世を去った・・・・

 

それから三日後、犯人が自首してきたとの知らせが入る。

まだ十代の少年で、ヤクザになりたかったが、馬鹿にされ頭に来たからやったという。

余りにも理不尽な犯行同機にショックを受けた周三は寝込んでしまい、工場にも出なくなり、

武志の墓に通う日々が続いた。

 

それから何か月か経ち、事件の判決が下された。

懲役五年から十年の不定期刑であった。これでは刑が軽すぎると周三は憤るが、

犯人は複雑な家庭環境で育っており、未成年でもある為、更生の余地があるとの判決理由だった。

 

周三は役所の法律相談窓口を訪ねるが、現在の日本では被害者遺族が補償を受けられる

制度は無いに等しく、泣き寝入りするしかなかった。

 

その後、周三は法律の専門書を買い漁り、独学を始める。

そして、全国の同じような境遇の人たちと面会し、話を聞いて周ると、

被害者遺族が働き手を失うことで、経済的にも苦しくなっていることが分かった。

 

周三は遺族たちに協力を呼びかけ、賛同の署名を集め、請願書を国会に提出するが、

彼の身体は限界に近づいていた・・・・

 

 

 

衝動殺人 息子よ

◆感想◆佐藤秀郎のノンフィクションを木下惠介監督が映画化したもので、既に引退していた

高峰秀子が一度限りの復帰を果たした貴重な作品。主演の若山富三郎が良い父ちゃんを熱演しており、回想シーンなどは涙を誘います。また、何気に豪華キャストでもあり、次々に有名な役者さんが登場してきて目が離せません。たまにはこういった社会派ドラマみたいな作品も観ておきたいでね。おすすめです。

 




アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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