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監督 森一生 脚本 長谷川公之 音楽 斎藤一郎 撮影 今井ひろし 監修 日下部一郎


▮あらすじ▮

神戸出港後、大型軍用船が、謎の爆沈をとげるといった怪事件が相次いで起こり、

陸軍中野学校に事件解決の命令「雲一号指令」が下った。

捜査を担当したのは、椎名(市川雷蔵)と杉本(仲村隆)。

杉本は神戸港の警備員に潜り込み、椎名は神戸を中心として発生する怪電波の行方を追った。

 

何日か経った頃、杉本は元川という夜警倉庫番の男に目を付ける。

椎名はこの元川を尾行することにした。

すると、銭湯で芸者の梅香(村松英子)という女から何かを受け取っている所を目撃する。

 

そんな中、厳重な警備を敷いたにもかかわらず、またしても軍用艦が爆沈されてしまう。

どうやら特産型砲弾が積まれた軍用艦が狙われているようだ。

 

椎名は梅香に接触を試みると、憲兵隊の西田大尉(佐藤慶)が贔屓にしていることが発覚する。

その夜、杉本は怪しい動きをする元川を目撃し、声をかけると元川は逃げだし、海で自爆した。

 

椎名と杉本は梅香を徹底的にマークすることにした。

杉本が梅香を尾行すると、椎名の同級生で上海にある親日新聞、黎明日報の神戸駐在員・佐々木との密会を確認。

その夜、佐々木は隣人の造船所に勤める堺の制服と身分証を盗み、造船工場に侵入し、戦艦の設計図を隠し撮りし、その場を去った。

 

最初、堺がスパイではないかと疑われたが、椎名の調査で佐々木が憲兵隊に連行された。

西田大尉に尋問される佐々木だったが、一瞬の隙をついて取調室の窓から飛び降り自殺

してしまう。

 

その後、東京で行われた憲兵隊の連絡会議に出席した西田の部屋に梅香が入ってきた。

西田が先に風呂に入ると、梅香は西田の鞄を漁り始める。そして、軍の極秘資料を

小型カメラで撮影したが、これを見張っていた椎名は梅香が風呂に入った隙に

フィルムを抜き取った。

 

椎名は西田に梅香がスパイであるということを告げるが、西田はこれを信じなかった。

後日、椎名と西田は梅香の元を訪れ、問い詰めると

「自分は日本人ではない。」と白状した・・・・

 

騙されていた西田は逆上し、とんでもない行動にでる。

 

 

 

雲一号指令

◆感想◆陸軍中野学校シリーズの二作目。この作品もよく練られたシナリオで、面白かったです。完成されたスパイとなった市川雷蔵が、淡々と任務を遂行していく様に怖さを感じました。また梅香を演じた村松英子は、いかにも怪しい雰囲気を醸し出していて、良かったと思います。西田と梅香はどうなるのか?怪電波は何処で受信しているのか?など見所は多いので、まだの方は是非観てください。オススメです。

 

 




アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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