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監督 黒澤明 原作 富田常雄 脚本 黒澤明 音楽 鈴木静一 撮影 三村明


▮あらすじ▮

明治の頃、会津から柔道家を目指して上京してきた青年・姿三四郎(藤田進)は

門馬三郎率いる神明活殺流の闇討ちに一人で対抗した、修道館柔道の矢野正五郎(大河内傳次郎

に心酔し、門下生となった。

 

時が経ち、修道館門下生の中でも最強に育った三四郎だったが、

街中で大喧嘩をするなど、手のつけられない暴れん坊になっていた。

 

師匠の矢野は喧嘩の件で三四郎を一喝すると、

「先生のためなら何時でも死ねる」と言い、庭の池に飛び込んだ。

意地でも池から出ようとしない三四郎だったが、池に咲いたの美しい花を

見ているうちに、柔道家として、人間として本当の強さとはなにかを悟り、

生まれ変わる。

 

その後、門馬三郎の挑戦を受けた三四郎だったが、

その圧倒的な強さで門馬を投げ飛ばし、壁に頭をぶつけた門馬は死んでしまった。

試合とはいえ人を死なせてしまったこと、門馬の娘もその場にいて悲劇を目撃して

しまったことなどから、三四郎は柔道を続ける意義を見失ってしまう。

 

師匠の矢野の猛特訓によりやっと戦う気力を取り戻した三四郎は

神社で毎日のように祈願する美しい娘と出会う。

 

この娘こそ、警視庁武術大会で三四郎に試合を申し込んできた、

良移心当流師範、村井半助(志村喬)の娘の小夜(轟夕起子)であった・・・・

小夜に思いを寄せる三四郎は、村井と戦うことに迷いが生じてしまうが、

寺の和尚に喝を入れられ、腹を決める。

 

村井を圧倒し、勝利した三四郎のもとに今度は檜垣源之助(月形龍之介)が

果たし状を持ってきた・・・・

 

姿三四郎

◆感想◆黒澤明監督の初監督作品。これまで何度も映画化されてきた姿三四郎ですが、この作品が一番でしょう。(他は観てないw)所々に監督のセンスの良さが出ていて、柔道の物語なんてつまらなそうと思っていましたが、全然楽しめました。印象に残るのは、矢野正五郎が闇討ちに遭うシーンや、三四郎が小夜と出会う階段、檜垣源之助(月形龍之介)との戦いなど、色々あります。ちなみにこの階段は横浜の浅間神社だそうです。登場人物もかなりキャラが立っていて面白いです。まだの方はぜひ観て下さい。

 


アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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