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監督 野村芳太郎 原作 松本清張 脚本 橋本忍 山田洋次 音楽 芥川也寸志


▮あらすじ▮

禎子(久我美子)は新婚七日目に、社用で金沢へ旅立つ夫・鵜原憲一(南原宏治)を上野駅まで送っていった。それが、禎子が夫の姿を見た最後になる。

広告社の金沢出張所長だった憲一は、結婚を機に東京本社に栄転となり、

その引継ぎにため、金沢に旅立ったが、予定の12日を過ぎても帰ってこなかった。

禎子は憲一の同僚と金沢へ向かい、情報収集を始めるが、憲一の下宿先さえ掴めなかった。

 

その後、憲一が親しかったという室田耐火煉瓦の社長・室田を訪ねるが、室田も、夫人の佐知子も分からないという。

禎子は一旦帰京することなった・・・・・

 

ふたたび金沢を訪れた禎子に連絡が入る。

憲一が広告社に入社する前に一年半ほど立川署で巡査をしていたことが判明し、

風紀係としてパンパン(街娼)の取り締まりを担当していたとのことだった。

 

そんな中、金沢に来ていた憲一の兄・宗太郎西村晃)が毒殺された・・・・

犯人はパンパン風の女だったという。

 

禎子は室田の会社の受付の女がパンパンの使うような癖のある英語を話していたのを思い出す。

室田の会社に行くと、その受付の女・沼田久子(有馬稲子)は三日前から休んでいるとのことだった。

 

久子には曽根益三郎という内縁の夫があったが、十二月十二日に死亡しているという。

 

憲一が失踪した日だった。

 

禎子は曽根の住んでいた能登の高浜町へ向かった・・・・・

 

 

ゼロの焦点

◆感想◆この作品はキャスティングがやや地味な感じがして、今まで観なかったのですが、松本清張原作で、橋本忍山田洋次脚本ということで借りてみました。まず、冬の金沢が舞台というのがこういったサスペンスにピッタリで良かったです。犯人に関しては、注意深く見ていれば割と早い段階で解るかもしれませんが、それでもなかなか面白い作品です。沼田久子役の有馬稲子がなんだか可哀そうな最後でした。リメイク版もあるようですが、こちらの作品をおすすめします。

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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