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監督 木下惠介 脚本 池田忠雄 原作 火野葦平 撮影 武富善男 後援 陸軍省


▮あらすじ▮

幕末から明治の時代にかけて、日本陸軍の興隆に関わり続けた一族、高木家。

 

祖父・友之丞は三国干渉に憤りながら逝き、父・友彦(笠智衆)は病弱で日露戦争の前線に出られなかった。

昭和の時代、友彦の長男・伸太郎は少し気弱な子であったが、時が経ち、

立派な上等兵になり帰宅する。

母・わか(田中絹代)は頼もしい息子の姿に喜ぶが、友彦は同期生が出征していく中、初年兵掛として、連隊に残るという伸太郎に落胆する。

 

友彦は息子の願いもあり、仲違いしていた櫻木製作所の所長・櫻木(東野英治郎)の所へ謝罪に行くと、戦友の仁科(上原謙)がそこに居た。

三人で話していると、妻・わかから電話が掛かってくる。

 

ついに伸太郎に出征の命が下ったという。

 

出征の日、「泣くから見送りに行かない」と言っていたわかだったが

軍隊ラッパの音が聞こえてくると、居ても立っても居られなくなり、

大行進する軍隊を追いかけ、息子の姿を必死で捜すのだった。

 

 

陸軍Prime Video

◆感想◆ この作品は第二次世界大戦中に、陸軍省の依頼で製作されたものなので、木下惠介監督が撮りたかったものとは違うと思います。

しかしながら、最後のわか(田中絹代)が息子を見送るシーンは監督の強い想いが込められているシーンと思われ、ここだけでも観る価値は充分あると思います。田中絹代はやっぱり凄かった。

国策映画と言われてしまう作品かもしれませんが、完全にそうはなってない所が木下監督の意地ですね。

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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