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監督 川島雄三 脚本 川島雄三 今村昌平 田中啓一 音楽 黛敏郎 撮影 高村倉太郎


▮あらすじ▮

幕末の頃、品川宿にある遊郭・相模屋に登楼した佐平次(フランキー堺)の一行。

大盤振る舞いをする佐平次だったが、実は一文無しだった・・・

仲間を帰し、一人相模屋に居座り続ける佐平次は、やがて楼主の怒りを買い行灯部屋に追い払われるが、臆することなく居座り続けた。

 

いつの間にか番頭の真似事のようなことを始めた佐平次は、その要領の良さで次第に頼られるようになっていく。

ある時、女中のおひさと相模屋の息子・徳三郎は駆け落ちを目論み、佐平次に協力を求める。

 

これを十両で引き受けた佐平次は、御殿山英国公使館の焼き討ちを計画する高杉晋作(石原裕次郎)らの船に二人を便乗させ逃がすことに成功した。

 

その夜、御殿山に火が上がり、ここらが引き上げ時とみた佐平次は旅支度を始めるが、そこへ女郎・こはる(南田洋子)の客、杢兵衛大尽が現れる。

こはるがいないと大騒ぎする杢兵衛にこはるは死んだと大嘘をつく佐平次。

 

翌朝、旅支度をして表に出ると、杢兵衛が待ち構えていた。

墓に案内しろという杢兵衛、適当な石塔に連れていかれ、子供の戒名の墓と気付き激怒する。

「地獄へ落ちるぞ!」と罵倒される佐平次だったが、「死んでたまるか!」と言い返し、その場を走り去った・・・・・

 

 

幕末太陽傳

◆感想◆ 落語の「居残り佐平次」をベースにその他「品川心中」、「三枚起請」、「お見立て」などを取り入れた作品。フランキー堺が演じた佐平次はお調子者の極みという感じで、面白かったです。あとは相模屋に関わる人々、女中や女郎、番頭など皆リアルで見入ってしまいました。川島雄三監督の感覚、素晴らしいです。テンポが速く、群像劇でもあるので集中して観ないと訳が分からなくなります。最後にこの作品を観るときの注意点小津作品の後に観ないことです。何故ならテンポが速く感じてしまい疲れるからですw

 

 

 


アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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