監督 黒澤明 原作・芥川龍之介 「藪の中・羅生門」 脚本 黒澤明 橋本忍 撮影 宮川一夫 音楽 早坂文雄 ヴェネチア国際映画祭グランプリ受賞
▮あらすじ▮
平安の頃、京の都・羅生門の軒下で雨宿りをしている三人の男たち。
そのうちの一人、杣売りの男(志村喬)が語りだす。
山科の藪の中で、侍・金沢武弘(森雅之)の遺体が発見される。発見者の杣売りと
三日前に美しい妻を連れた侍を見た、旅法師(千秋実)が検非違使(裁判所)に呼び出された。
また、悪名高い盗賊・多襄丸(三船敏郎)と金沢の妻、真砂(京マチ子)も呼ばれた。
多襄丸、真砂、巫女の口を借りた金沢の三人は証言するが、
それぞれ全く異なることを言い始める。
多襄丸は真砂を手に入れるため金沢と戦い殺したと言い、真砂は多襄丸に手籠めにされた自分を
殺すように夫に懇願したが、聞き入れてもらえず、錯乱状態となり夫を殺したと言った。
巫女の口を借りた金沢の霊は、妻は多襄丸に夫を殺すように頼み、呆れた多襄丸は
自分に妻を殺すか助けるかを聞いてきたが、答えをためらう間に、真砂は逃げ去り
多襄丸は金沢の縄を切って姿をくらました。自分は妻の短刀で自害した、と言った。
この話を軒下で聞いていた下人(上田吉二郎)は、現場から短刀が消えていることから、杣売りの言っていることも疑いはじめる。
旅法師は「誰のことも信じられない」と絶望する。
問い詰められた杣売りは自分は一部始終を見ていたと言いはじめる・・・・
羅生門
◆感想◆ この映画を初めて観たとき、冒頭の宮川一夫の撮影や早坂文雄の音楽、そして羅生門のセットの素晴らしさに心を奪われました。
内容は芥川の「藪の中」が中心になりますが、最後に「羅生門」をちゃんと持ってくる辺り
さすが黒澤監督と橋本忍。気の強い妻・真砂を演じた京マチ子はとても魅力的で良かったです。
まあこれだけ才能がある人たちが集まって、映画撮ったら凄い作品になりますよね。
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