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監督 川島雄三 原作 水上勉 脚本 川島雄三 舟橋和郎 撮影 村井博 音楽 池野成

この作品は主演の若尾文子の色気が半端ない!それだけでも観る価値があります。


▮あらすじ▮

洛北は衣笠山の麓、灯全寺派の孤峯庵は京都画壇の重鎮・岸本南嶽(中村鴈治郎)の

雁の襖絵で名高く、雁の寺ともよばれていた。

 

その南嶽の妾だった桐原里子(若尾文子)は、彼の死後、遺言により孤峯庵の住職

慈海(三島雅夫)を訪れたのである。

 

慈海は里子のやわ肌に戒律を忘れた。そのまま慈海の世話をうける身となった

里子の眼にとまったのは、小坊主・慈念(高見国一)だった。

 

若狭の貧しい寺大工の倅として育った慈念は、口べらしのためこの寺に預けられ、

日々厳しい修行を積んでいた。

里子は、いつしか慈念に同情を寄せるようになる。

 

ある夜、狂おしげにいどみかかる慈海との情事に耽溺していた里子は、

障子に人影の走るのを見た。

 

慈念に覗かれていると知って、里子は愕然とする。

勉強が嫌いな慈念は学校を無断欠席をする日が多くなった。

 

学校の宇田先生(木村功)からそれを聞いた慈海は慈念をきつく叱った。

 

ある日、若狭・西安寺の住職(西村晃)から慈念の生い立ちを聞いた里子は

身をもって慰めようと彼の部屋に忍び入り、惜しげもなく体を与えた。

 

翌朝、慟哭する慈念の瞳が、何事かを決するように妖しく光った。

 

夜更けに酩酊して帰った慈海は、寺に帰ることはなく行方不明に・・・

その時、慈念は・・・・

 

 

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◆感想◆「飢餓海峡」や「越前竹人形」で知られる水上勉の同名小説を川島雄三監督が映像化。独特なカメラワークや不気味な音楽、若尾文子の色気など川島監督の作品の中でも印象に残っている映画の一つです。三島雅夫のエロ坊主や高見国一の不気味な小坊主役もかなりハマっていてとにかくリアルです。ストーリーも何か起こりそうな感じでハラハラさせてくれますし、最後の締め方も巧いと思いました。まだの方は是非この機会に観て下さい。オススメです。

 

 

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アルプスの与太者

映画、音楽、文学、古いものが大好きです。  

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